『名画で読み解く世界史』感想・レビュー~こんな人におすすめ

はじめに

今回は祝田秀全氏監修、『名画で読み解く 「世界史」』の感想・レビュー、オススメの読者などを書いていきたいと思います。

感想・レビュー

『アテネの学堂』(ラファエロ、1509〜10年、ヴァチカン美術館)
まさに奇跡の一枚。人類の宝。是非解説を読みながら堪能してほしい。

絵付きの世界史の教科書といった感じで楽しみながら世界史を勉強でき、尚且つ世界的な名画に対しての理解も深められるという一石二鳥な本となっております。

『夜警』(レンブラント、1642年、アムステルダム国立美術館)
16世紀オランダの繁栄の解説にはこの絵が登場。中央に光が当たっているため、演劇の舞台のように見えます。

内容は山川の『詳説 世界史』よりも少し薄めで、高校の時に日本史を履修していた私でも抵抗なく読むことが出来ました。美術品の所蔵されている美術館もちゃんと書いてあるので、気になる絵がどこにあるのかも分かるようになっているのがグッドです。

この本に掲載されている絵画はなんと111にものぼるのでパラパラめくって絵を見るのもオススメです。

この本はこんな人におすすめです

『フリードリヒ大王のフルートコンサート』(アドルフ・メンツェル、1852年、ベルリン旧国立美術館)
ドイツと言えばクラシック、いかにもフルートの音が聞こえてきそうな一枚。歴史上の人物の人となりが垣間見れるのも良いですね。

世界史や美術に興味があるけど知識がない人

この本は世界史や美術に知識がないけど興味はあるという人にオススメです。

『ナポレオンの戴冠式』(ダヴィッド、1807年、ルーブル美術館)
パリで実物を鑑賞したときに思ったのが、思ったよりも奥行きがないということ。それゆえに自分もこの式に参加しているような感覚に陥ります(冗談に聞こえますがほんとに)。サッカー専用スタジアムで間近にプレーを見ているような感じ。

一つの出来事に対して右ページで解説、左ページに関連する絵画とその解説という形になっているので、情報量はどちらかというと少なめです。元から知識がある人には少し物足りないかもしれません。

それだけに苦手意識がある人などにとってはギリギリ集中力が続く範囲とも言えますので向いています。

『民衆を導く自由の女神』(ドラクロワ、1830年、ルーブル美術館)
表紙にもなっている7月革命を題材にしたこの絵。ルーブル美術館で実物を見たことがあるのですが、あまりの迫力に圧倒されてしまいます。全体的に人物が大きく描かれているため、今にもこちらに迫ってきそうな感じがします。旗がなびいている様子も躍動感を感じさせます。
ちょうどパリ市内でストが行われていた時期でもあり、闘いの文化は受け継がれているのだと実感。

個人的にオススメしたいのが本をパラパラめくってみて、気になった絵の解説を読んでみるという方法。「何が描いてあるんだろう?」という好奇心が芽生えた状態ならば今までは退屈に見えた歴史の解説も生き生きとしたものに変わってくるはずです。「あー、なるほどね」と解説に納得できたら、今度は前後のページを読んでみる。そうすることでぐんぐんと知識が増えるのみならず歴史の流れが理解できてくるはずです。

おわりに

絵画を見ながら世界史を勉強できるお得な一冊です。歴史と絵画という素敵な教養を身につけたいかたは是非読んでみて下さい。

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