歌舞伎『助六』〜登場人物、あらすじを紹介

はじめに

今回は歌舞伎の『助六』の登場人物、あらすじを紹介していきます。

『助六』解説

登場人物

花川戸助六

江戸一番の伊達男。その正体は曾我五郎時致(そがのごろうときむね)。

三浦屋揚巻

吉原仲之町で全盛を誇っている花魁。

白酒売信兵衛

助六の兄。その正体は曾我十郎祐成(そがのじゅうろうすけなり)。

髭の意休

好色で大金持ちの権勢家。

あらすじ

舞台は仲之町三浦屋の格子先。

意休は門弟を引き連れて揚巻のもとへ通いつめますが、助六といい交わした仲である総角は相手にしようとしません。揚巻は意休に愛想づかしの言葉を投げて場を去ります。

ここで助六が登場します。態度の悪い意休に悪態を浴びせて刀を抜かせようと挑発しますが、意休はなかなか乗ってきません。

助六はそれでも、意休に仕えるかんぺら門兵衛や朝顔仙平を嘲弄して喧嘩を売り続けます。そんなところに、助六の兄の新兵衛がやってきて、助六をたしなめます。

しかし、助六がただ単に喧嘩を売っているわけではなく、実は源家の宝刀である友切丸を探しているということが明らかになります。そして、どうやら意休がそれを持っているだろうということも。助六と新兵衛は志を一つにします。

そこへ、助六の母である満江と揚巻が現れます。満江には兄弟の志が分かりましたが、助六の乱暴を戒めて紙衣(かみこ)を与えます。

紙衣を着た助六は、これから意休の元へと向かいます。

参考文献

この記事は『あらすじで読む名作歌舞伎50選』(利根川裕)を参考にしています。

観劇の前や教養として知っておきたい方には最初の一冊におすすめです。

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