エドヴァルド・グリーグ『ピアノ協奏曲』解説〜成立、構成、国民学派

はじめに

今回はエドヴァルド・グリーグ『ピアノ協奏曲』を解説します。

『ピアノ協奏曲』解説

成立

エドヴァルド・グリーグはノルウェーの作曲家です。ドイツやフランス、イタリアなどの音楽先進地域の影響を受けつつ、それぞれの民俗音楽を取り入れた独自の音楽を作ろうとした、国民学派の作曲家として知られています。

『ピアノ協奏曲』は1868年に作曲されたグリーグ唯一のピアノ協奏曲で、冒頭のフィヨルドを表現したといわれているメロディは非常に有名。曲全体の完成度も高く、リストが初見で演奏して絶賛したという逸話も残っています。

リスト

構成

第1楽章はイ短調のアレグロ・モルト・モデラートで、冒頭はティンパニのトレモロで始まり、ピアノのメロディが続きます。この非常に有名な冒頭部分は、フィヨルドに注ぐ滝の流れを表現しているともいわれています。

続く第2楽章は弦楽器の音色がノルウェーらしいメロディを、第3楽章はピアノがノルウェー舞曲を思い起こさせるメロディを奏でています。

是非、グリーグの名作でノルウェーの世界観を味わってみませんか?

参考文献

この記事は『366日の西洋音楽』(久保田慶一監修)を参考にしています。

音楽の知識がなくても気軽に学べる本となっています。興味のある方は是非。

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