ルーブル美術館の作品解説~フォンテーヌブロー派の『ガブリエル・デストレとその妹』

はじめに

今回はルーブル美術館所蔵、フォンテーヌブロー派の『ガブリエル・デストレとその妹』(作者不明)について解説していきます。

フォンテーヌブロー派とは?

フランス絵画はイタリアから始まる

『モナ・リザ』で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチはフランスで没したのですが、その後も多くのイタリア人画家がフランスに招かれます。

料理と同じく、絵画においてもフランスはイタリアの模倣をすることから始まっているわけです

フォンテーヌブロー派とは?

そんなイタリア絵画の影響を受け、さらにフランスの宮廷の好みを加え洗練された絵画をフォンテーヌブロー派といいます。

フォンテーヌブロー派の作品

フォンテーヌブロー派の作品が何点かルーブル美術館に所蔵されています。代表的なのはルカ・ペンニの『狩人のディアナ』(1550~60年頃)やジャンクーザンの『エヴァ・プリマ・パンドラ』(1550年頃)。

『狩り人のディアナ』(ルーブル美術館所蔵)
『エヴァ・プリマ・パンドラ』(ルーブル美術館所蔵)

↑『エヴァ・プリマ・パンドラ』に関する記事はこちら

フォンテーヌブロー派の特徴

ダ・ヴィンチの絵と似て、意味ありげな笑みを浮かべていたりするなど、謎めいた雰囲気が醸し出されています。

それに加え、女性が裸体で描かれることが多いなど、官能性も大きな特徴です。

『ガブリエル・デストレとその妹』

モチーフ

湯船に入った二人の貴婦人―アンリ4世の愛妾ガブリエル・デストレとその妹ヴィラール女公爵―の入浴図です。貴婦人の入浴図というのもフォンテーヌブロー派が好んだテーマの一つでした

赤い垂れ幕から現れた浴室ので一人は指先にリングを持ち、もう一人は乳首をつまんでいる。この光景もまた謎めいていますね。

『ガブリエル・デストレとその妹』

技法

技法的な面を言うと、上部から垂れ下がり左右に分かれた緋色の幕と、浴槽を覆っている布がリアルに描かれ、奥の暗い色調と呼応することで、光り輝く裸体をさらに浮き立たせています。これは「トロンプ・ルイユ」、つまりだまし絵と呼ばれる技法です。色彩のコントラストが美しいですよね。

参考文献

東京藝術大学 布施英利

『パリの美術館で美を学ぶ ルーブルから南仏まで』(布施英利)

一般向けに書かれたガイドブックです。パリに行く人は読んでおきましょう。

画家 大友義博

『一生に一度は見たい 西洋絵画BEST100』(大友義博監修)

写真がきれいで見ていて飽きない。知識ゼロの人はこの雑誌から自分の好きな絵を見つけましょう。

ルーブル美術館基本情報

チケット

公式サイトから購入が可能です(英・仏・スペイン)

外国語が苦手だよ、という人は現地で購入が可能です。待ち時間は30分前後です(もちろん時と場合によります)。

入場料

ルーブル美術館の入場料(当日券):€15
ルーブル美術館の入場料(オンライン事前予約):€17

18歳未満は無料です。

一般も毎月第一日曜日と7月14日(フランス革命記念日)は無料になります。

毎週金曜日18時以降は、国籍問わず26歳未満の方の常設展示室が入場無料になります(要パスポート)。

おみやげ

チュイルリー公園の書店

コンコルド広場側の入口近くに位置。

約4千冊の庭園に関する書籍が販売されています。青少年向けの書籍やマルチメディアのコーナー、オリジナルなポストカードやオブジェも。

ルーブル美術館の書店・ブティック

ピラミッド下に位置。

1階部分では、フランスと国外の美術館のコレクションや展覧会に関連した書籍(ガイドブック、作品目録、学術書、展覧会カタログ、写真集など)数千冊が販売されています。

また、専門雑誌、CD-ROMやビデオなども扱っており、ルーヴル美術館とその歴史、コレクション、展覧会に関する書籍も多数。

2階部分ではミュージアムグッズを販売しており、フランス国内外の主要美術館の所蔵作品に関連したアクセサリーや陶器、ムラージュなど、様々なオブジェが取り揃えられています。
 
カルコグラフィーのコーナーでは、17世紀から今日までに制作された銅版彫刻の原版からの版画が集められています。版画のモチーフは、美しい建築や風景、海 景、植物、肖像、宗教美術、装飾美術、現代美術まで様々。手作業で凹版印刷された版画には、ルーヴルのカルコグラフィーの焼印が入っています。

ミュージアム・ショップ

ピラミッドと逆さピラミッドを結ぶギャラリー内にあります。

ミュージアム・ショップでは、ポストカード、ポスター、額絵、カレンダー、マグネット、しおり、Tシャツ、マグカップなど、ルーヴルや国立美術館のコレクションのグッズが販売されています。

ルーヴルのコレクションを紹介するガイドブックも多言語でご用意されており、見学の手引きとしたり、見学後、作品に関する知識をさらに深めることが可能です。

レ・ザンファン・デュ・ミュゼ

ピラミッド下、グラン・ルーブル通路に位置。

子供向けの美術書の唯一の専門店です。美術が子供の遊びになるような書籍やゲームなどを数多く取り揃えています。

販売カウンター

美術館内に、美術館のガイドやグッズを販売するカウンターが7箇所あります。

ガイドブックやポストカードなどのグッズを販売されています。

所要時間

名作の宝庫なため、全作品をじっくり鑑賞しようとすると1カ月かかるとも言われています。

美術マニアでなくともその圧倒的な広さから、最低限でも2時間はとっておきましょう。

事前に見たい作品を決めておいて、その作品を最初に観てからはプラプラ館内を散歩するのが個人的にはおすすめです。きっと新たな画家や絵との出会いがあるはずです。