京都の清水寺、見どころを紹介〜巨大な飛び降り舞台の歴史

はじめに

今回は京都、清水寺の歴史など、見どころとなるポイントを紹介していきたいと思います。

清水寺 みどころ

歴史

始まりは夢のお告げ

清水寺の歴史は奈良時代末にまでさかのぼります。

778年、大和の僧侶・延鎮が夢のお告げで音羽山にたどり着き、行叡という居士の命にしたがって観音像を彫りました。

賢心法師(延鎮)と行叡

その20年後、征夷大将軍の坂上田村麻呂が観音像を祀るために本格的な寺院を寄進します。これが清水寺の始まりです。

坂上田村麻呂(月岡芳年画)

阿弖流為・禮の碑

坂上上田村麻呂の寄進によって始まった清水五条ですが、田村麻呂による奥州制定の際、最も勇敢に戦いを挑んできたと言われているのが蝦夷の首長・阿弖流為(アテルイ)とその禮(モレ)。

戦いの後、田村麻呂は二人の武勇を認め、朝廷に助命を嘆願しますが叶わず、二人とも処刑されてしまいます。

そんな二人をたたえるために清水寺境内には阿弖流為・禮の碑が建てられています。

飛び降りが流行?

よく「清水の舞台から飛び降りる」と言いますが、実際に飛び降りた人はいるのでしょうか?

答えはyes。本堂の舞台は約13メートルあり、4階建てのビルに相当しますが江戸時代には飛び降りる人があとをたたなかったそうです。

「観音さまに祈って飛べば命も助かり願いが叶う」という願掛けがあり、17世紀末から19世紀半ばまでに未遂を含め235件も飛び降りがあったとか(生存率が8割以上だったというのも驚きです)。

33年に一度だけ見れる秘宝

清水寺の本尊は十一面千手観音菩薩。この仏像は秘仏とされており、公開されるのは33年に一度だけです。

次の開帳は2033年。この記事を書いているのが2020年なのであと10年以上ありますが、忘れずに見に行ってみて下さい。

参考文献

この記事は『日本の古寺101選』(廣澤隆之監修)を参考にしています。

お寺に興味のある方はもちろんですが、旅行が好きな方も事前に読んでおくと、旅がぐっと豊かなものになりますよ。