京都、大覚寺の見どころ〜歴史、池、襖絵

はじめに

今回は京都、大覚寺の見どころを解説していきます。

大覚寺 見どころ

歴史

「般若心経」道場

大覚寺の前身は嵯峨天皇が壇林皇后との成婚の際に新室として建立した離宮・嵯峨院です。

嵯峨天皇

嵯峨天皇は空海とも親交があり、818年に空海の勧めを受け、都を疫病から救うために「般若心経」の写経を行いました。これをきっかけに、離宮は「般若心経」写経の根本道場となっていきます。

般若心経

「大覚寺」誕生

嵯峨天皇の死語、876年には天皇の皇女・正子内親王が恒寂法親王を開山としてりきゅうを寺院に改めました。こうして大覚寺が誕生しました。

大覚寺で有名な池の大沢池が見どころの一つです。

大沢池は離宮・嵯峨院の池泉舟遊式の庭園として作られたもので、春は桜、秋は紅葉が周囲を彩ります。

この池を挟んで心経宝塔を見ると、眼前に見事な羨望が広がります。

狩野派の襖絵

室町時代から江戸時代にかけて活躍した狩野派の襖絵も是非見ておきたいところです。

大覚寺には狩野永徳による『松に山鳥図』や狩野山楽による4作品が飾られており、特に宸殿に飾られている山楽の代表作『紅梅図』と『牡丹図』は必見です。

山楽の牡丹図
山楽の牡丹図
山楽の牡丹図

参考文献

この記事は『日本の古寺101選』(廣澤隆之監修)を参考にしています。

お寺に興味のある方はもちろんですが、旅行が好きな方も事前に読んでおくと、旅がぐっと豊かなものになりますよ。