京都、醍醐寺の見どころと歴史を解説〜圧巻のスケール、サイコパス秀吉

はじめに

今回は京都の醍醐寺の見どころ、歴史を紹介していきたいと思います。

醍醐寺 その見どころと歴史

広大なスケール

まず見どころなのがその広さ。なんと東京ドーム140個分。

標高約450メートルの醍醐山全体が寺域となっており、山頂を中心とした上醍醐と山麓が広がっている下醍醐の間を徒歩で移動する場合およそ一時間かかります。

歴史

醍醐寺は、空海の孫弟子の聖宝が笠取山(現在の醍醐山)山頂に准胝観音像と如意輪観音像を安置したのが始まりとされており、醍醐天皇の庇護のもとで発展しました。

醍醐天皇

その後、応仁の乱の戦火により山麓の下醍醐の伽藍のほとんどが焼失しました。

応仁の乱

しかし、豊臣秀吉が茶室を設け、桜の木を植樹して大規模な花見(醍醐の花見)を催すと、それをきっかけに再び隆盛を極めました。

見どころスポットは下醍醐

みどころは下醍醐に多くあります。応仁の乱の戦火を逃れた京都最古の木造建築である五重塔、霊宝館前のしだれ桜、秀吉自ら設計した三宝院の庭園など、日本の歴史をこれでもかと肌で感じることができますのでその深さに飲み込まれないように注意。

三宝院の唐門

三宝院の唐門は天皇の使者を迎えるときにだけ開く勅使門です。左右にあるのは天皇家の菊の家紋。そして、中央にあるのは何と豊臣家の桐紋。

凄いですよね。怖いもの知らずというか。こういう演出をしようとも思わないラインを越えてしまう秀吉は自信家という言葉を飛び越えてサイコパスな感じがします。

参考文献

この記事は『日本の古寺101選』(廣澤隆之監修)を参考にしています。

お寺に興味のある方はもちろんですが、旅行が好きな方も事前に読んでおくと、旅がぐっと豊かなものになりますよ。