目次
はじめに
今回はウディ・アレンの『ミッドナイトインパリ』(2011)を紹介していきます。
作品情報
あらすじ
ハリウッドの売れっ子脚本家ギルは、婚約者と憧れの街パリにやって来た。それなのにどこか満たされない彼は、本格的な作家に転身し、ボヘミアンな人生を夢見ている。そんなギルが深夜0時を告げる鐘の音に導かれ、さまよい込んだ先は、活気漲る芸術&文化が花開いた1920年代だった!これは夢か、はたまた幻かと驚くギルの前に、偉大な芸術家たるヘミングウェイやピカソ達と、官能的な美女アドリアナが現れて……。
TOHOシネマズのサイトより引用
監督
監督はウディ・アレンです。
ウディ・アレンとは?
ウディ・アレンは、アメリカ合衆国の映画監督、俳優、脚本家、小説家、クラリネット奏者です。日本語では「ウッディ・アレン」と表記される場合もあります。

本人が出演する映画も多いです。心なしか、後期の作品になるほど性格が丸くなっていく気がします笑
アカデミー賞に史上最多の24回ノミネートされ、監督賞を1度、脚本賞を3度受賞している。身長160cm。本名はアラン・スチュアート・コニグズバーグ。
有名な作品は『マンハッタン』(1979)や『マッチポイント』(2009)など
マンハッタン
マッチポイント
キャスト
左が役名、右が俳優名
主人公ギル:オーウェン・ウィルソン

本作では彼にウッディが乗り移ります
恋人イネンス:レイチェルマクアダムス

映画の中ではただのむかつく女という印象ですが、こうして改めて写真で見ると美しいですね。演技力の高さに驚かされます。
ポール:マイケル・シーン

カッコいい。エセ教養人とかいってごめんなさい
アドリアナ:マリオン・コティヤール

Are you coming with us?という時が特に可愛い
スタイン:キャシー・ベイツ

ピカソ:マルシャル・ディ・フォンソ・ボー

ネタバレ・感想
パリ愛
「我輩は猫である」
「グレゴールザムザは朝起きると毒虫になっていた」
作品の冒頭は世界観を定める上で非常に重要です。
この映画では冒頭の約4分、シドニー・ベシェのBGMとともにパリのあらゆる風景が映し出されていきます。これが非常に美しい。
映画の全体を通してカフェやセーヌ河など、美しいパリの景観を写しとることに重点を置いており、良くも悪くもフランス人には絶対に撮れない映画とも言われています。
「作家志望の主人公がタイムスリップし、過去の偉人と交流する」
ベタすぎる設定ですが愛に満ち溢れた作品です。観ればパリに行きたくなること間違いなし。
ピカソの扱い
何かピカソがやたらとぞんざいに描かれていて面白かったです笑
偉大な巨匠のはずなのに出てくるのはスタインと絵ついて口論しているシーンだけ。しかも一人だけずっとフランス語で話してるので浮いています。
いつの間にかアドリナに振られてるし。
痴話喧嘩
映画のラストでジルは恋人のイネンツと喧嘩し別れてしまいます。
この喧嘩が非常にリアル。
お互い浮気をしているにも関わらず、自分のことを棚にあげて相手を責めることしかしていない。もうこうなってしまったら止まりません。
ウンチクの名手ウディ・アレンだからこそ描けるシーンだと思います笑
過去への郷愁
この映画では常に「過去への憧れ」というテーマが繰り返し現れます。
僕自身は今の生活に満足しているのですが、それでもたまに「ああ、あの頃はよかったなぁ」と言いたくなることはあります。
クレヨンしんちゃんの大人帝国も同じテーマでしたが、おそらく普遍的な感情なんでしょうね。
死への恐怖
ウディアレンの映画にしばしば登場する「死への恐怖」がこの映画でも語られます(ギルとヘミングウェイが馬車で会話するシーン)。
天国や地獄がない限り、死んで全てが無になるというのは怖いものです。今まで積み上げてきたものがなくなり、すべてが無になるか忘れてしまう。
ヘミングウェイは死への恐れと向き合う闘牛士は素晴らしいと言っていましたが、そこまでいかなくとも「ほんとうに下手をしたら死ぬ」ぐらいのアクティビティ(ダイビングや登山など)をして、我々も死と向き合う時間を作るべきなのかもしれません。
ロケ地
ヴェルサイユ宮殿

「エセ教養人」ポールがウンチクを垂れ続け、女性二人は彼にうっとり。
こんな旅行は想像したくない
サンテティエンヌ・デュ・モン教会

パリに旅行に行ったときに立ち寄ったのですが、他の国からも来ている人がいて門の前で写真を撮っていました
シェークスピア・アンド・カンパニー書店

洋書好きにはたまらないことでしょう
アレクサンドル3世橋
