はじめに
今回はトレチャコフ美術館所蔵、クラムスコイの『見知らぬ女』(『忘れ得ぬ人』)を解説していきます。
『見知らぬ女』解説
ロシアで最も有名な肖像画
一人の女性が馬車から高慢にも物憂げにも見える視線でこちらを見下ろしています。この謎めいた女性像が議論を呼び、ロシアで最も有名な肖像画の一つとなりました。
モデルは?
この女性は「ロシアのモナリザ」とも呼ばれており、モデルは高級娼婦だとも言われています。また、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の女主人公をイメージして描かれたとの説もあります。
クラムスコイとは?
この絵を描いたのはイワン・クラムスコイ(1837-1887)というロシアの美術評論家、画家です。
代表作には今回紹介したものの他にも、『月夜』などがあります。
『月夜』
参考文献
『一生に一度は見たい西洋絵画 BEST100』
『一生に一度は見たい西洋絵画 BEST100』(大友義博)
前提知識がなくても読みやすい本なのでおススメです。