トム・ティクヴァ監督の映画『パフューム ある人殺しの物語』~あらすじ、ネタバレ、感想

はじめに

今回はトム・ティクヴァ監督の『パフューム ある人殺しの物語』のあらすじ、ネタバレ、感想などを書いていきたいと思います。

『パフューム ある人殺しの物語』

あらすじ

パトリック・ジュースキントによるベストセラー小説を映画化したサスペンスドラマ。18世紀のパリ。魚市場で生み捨てられたジャン=バティスト・グルヌイユは、超人的な嗅覚を持っていた。ある日、街で出会った女性の香りに取り憑かれた彼は、その香りを再現するために香水調合師に弟子入りする。やがて、パリでは若く美しい女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生し……。(映画.comより引用)

キャスト

ジャン=バティスト・グルヌイユ…ベン・ウィショー

ジュゼッペ・バルディーニ…ダスティン・ホフマン

リシ…アラン・リックマン

ローラ…レイチェル・ハード=ウッド

ナレーション…ジョン・ハート

ネタバレ、ラスト

美女達を次々と殺し、彼女達の香りを集めて最強の香水を作っていくジャン=バティスト。当初から目当てだった女性も殺したところで遂に捕まります。

村で見せしめにされ、処刑されそうになりますが彼は香水を隠し持っていました。彼の香水をかいだ人々はあっという間に魅了され、バティストを天使だと崇めあじめ、あげくのはてには近くにいる人達と情事に耽り始めます。その威力は、バティストが殺した女性の父親までも彼に赦しを請うレベルでした。

再びパリに戻ったバティスト。彼が少しだけ最強の香水をたらすと近くにいた人達が彼に群がり押し潰してしまいました。そして、バティストは消滅(おそらく食べられた?)。

残ったのは彼の服と香水だけ。そのビンから香水が一滴したたり落ち…終わり。

感想

面白かったです。

映画のラストで人殺しで憎まれているはずの彼の香水に皆が魅了(洗脳?)されてしまうシーンはいかにも芸術っぽい。いくら人柄がダメだったり憎まれていようとも優れた功績を残した人にはどうしても惹かれてしまいますよね。

数千の人が一斉に情事に耽るシーンを含め「一体どうやって撮っているんだ?」と思わせるような映像がたくさん。昔のパリの街並みや衣装など、大人が本気で作品を作っているのだということがひしひしと伝わってきます。

パリで会った女性の香りを永遠の元にしたいとの思いから人殺しにまで手を染めたバティスト。現代の倫理観からすれば決して許される行為ではありませんが、大物になる人物というのはそれほどの行動力と確固たる意思を持っているということなのでしょう。

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