Netflixドラマ、園子温監督の『愛なき森で叫べ DEEP CUT』~あらすじ、キャスト、感想など

はじめに

今回はNetflixで配信中、園子温監督の『愛なき森で叫べ』のドラマ版、『愛なき森で叫べ DEEP CUT』を観たので、あらすじやキャスト感想などを書いていきたいと思います。

『愛なき森で叫べ DEEP CUT』

あらすじ

上京してきたばかりのシンは、知り合った仲間たちと自主映画を作ることになり、メンバーの妙子を通して、友人の美津子を狙う詐欺師・村田丈の存在を知る。村田は見た目は明るく魅力的だが、巧みな話術と大胆な行動で他者の心を操る冷酷な人物。

映画は村田をモデルに彼の罪を暴こうとするが、予想もつかない惨劇が始まってしまう。村田は家族を巧みに洗脳し金を奪い、被害者を互いに殺し合わせるのだった。(Wikipediaより引用)

キャスト

村田丈…椎名桔平

シン…満島真之介

水島妙子…日南響子

尾沢美津子…鎌滝えり

エイコ…川村那月

尾沢アミ…中屋柚香

ジェイ…YOUNG DAIS

フカミ…長谷川大

尾沢アズミ…真飛聖

尾沢茂…でんでん

水島町子…藤井千帆

ネタバレ

まず、各エピソードの冒頭にでその存在をにおわせる連続射殺事件の犯人はシンです。

ドラマのラストではシンが美津子、アミを森の中で射殺します。村田は逃げ出し女性(エイコ)の運転する車に乗せてもらいます。シンはその対称に女性を車に乗せて去り、終わりとなります。

感想

言葉では言い表しにくい人間関係の不気味さや気持ち悪さ、そして脆さが上手く表現されている作品だと思います。これぞ映像の醍醐味。

村田はその口の上手さと大胆な振る舞いで次々と女性を虜にし、ジェイなどの夢見る若者たちも支配し、映画製作を乗っ取てしまいます。傍から見てると「あらあらあら」といった感じで騙されているのをみて当惑してしまうのですが、自分が村田のターゲットになったら逃げきる自信があるかと言われたらないのも悔しい…。

最初の方に描かれている女子学生のはしゃぎっぷりも中々気味が悪い。「じゃれ合う」「仲良し」というと聞こえはいいですが、あそこまで行ってしまうと流石に引いてしまいます。

美津子の両親役の二人、真飛聖さんとでんでんさんの演技が迫真ものでした。回想の場面で美津子に付きまとう母親、束縛を続ける父親とモンペっぷりが非常によく出ていたと思います。

あとはジェイの死体をバラバラにして処分してる中でシンと美津子が仲良くなっているのは少し分かる部分が笑ってしまいました。いけないことでも一緒にしてると何だか親近感が湧いてしまうんですよね。

最後の美津子の怒涛の告白シーンは個人的にはいまいちだったのですが、それ以外の部分では人と人の関係ってこんなにも脆く崩壊してしまうのかといったゾクゾクする感じが味わえて面白かったです。自分だったら村田にどう対抗するか?と考えながら観てみると面白いかもしれません。