フランス語初級文法③〜不定冠詞を解説

はじめに

今回は英語のa、anに当たる、フランス語の不定冠詞un、une、desを解説していきたいと思います。

不定冠詞un、une、des解説

不定冠詞とは

不定冠詞とは何かを定義することは難しいのですが、ここではおおまかに「1つ2つと数えることの出来る名詞が、まだ限定されていないときに名詞の前に添えるもの」としておきます。

「昨日本を一冊買いました」と言ったとき、その「本」というのは特に限定されていませんよね。このようなときに使われるのが不定冠詞です。

男性名詞と女性名詞

まず前提として、フランス語の名詞は男性名詞と女性名詞に分かれており、それぞれ前に付く不定冠詞も異なります。

livre(リーヴル、本)…男性名詞

table(ターヴル、机)…女性名詞

名詞の性は法則性とかは特にないので覚えていくしかありません。

男性名詞→un

男性名詞の単数形に付く不定冠詞がun(アン)です。

un livre(アン リーブル、一冊の本)

女性名詞→une

女性名詞の単数形に付く不定冠詞はune(ユヌ)です。

une table(ユヌ ターブル、一つの机)

複数形→des

英語との違いの一つなのですが、フランス語だと複数形にもdes(デ)という不定詞が付きます。ただ、これは男性名詞、女性名詞どちらも同じ形なので、そこは心配しなくて大丈夫です。

des livres(デ リーヴル、(2冊以上の)本)

des tables(デ ターブル、(2つ以上の)テーブル)

発音上の注意点

次は発音上の注意点を見ていきましょう。

不定冠詞+母音もしくは無音のh

不定冠詞が母音、もしくは無音のhで始まる単語に付く場合、発音がつながります。

un arbre(アンルブル、木)

un homme(アンム、男)

arbreとhommeは単体だと「アルブル」「オム」と発音しますが、不定冠詞が前に付くと、nの音と頭の音がくっつきます。これはdesも同様です。

des arbres(デザルブル)

des hommes(デゾム)

uneの場合は少し異なり、末尾のneが次の単語の母音の音と連なって一息に発音されます。

une herbe(ユネルブ、草)

une école(ユネコル、学校)

C’est un、C’est une の形

フランス語で「これは(あれ、それ)〜」の言い方はC’est〜で表現することが可能です。これはCe(ス、これ)とêtre動詞のestの短縮形なのですが、このestと不定冠詞が発音の面でつながるのでこちらも見ていきましょう。

C’est un stylo. これは万年筆です。

発音は「セタン スティロ」。estのtとunがつながり「タン」となります。

C’est une plume. それはペンです。

発音は「セテュヌ プリュム」。これもtとuneがつながっていますね。

ちなみに、複数形の場合はceの次にêtre動詞のsontが来るのですが、こちらはつながることはなく、別々に発音します。

Ce sont des crayons. それらは鉛筆です。

発音は「ス ソン デ クレィヨン」となります。

おわりに

今回はフランス語の不定冠詞について簡単に解説していきました。次回は定冠詞について概説します。

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