はじめに
今回は京都の三千院の歴史と見どころを紹介していきます。
三千院 歴史と見どころ
歴史
788年、最澄は比叡山に根本中堂を建立する際、東塔南谷の梨の木の下に小さな草庵を建てました。これが三千院の起源とされています。
当時、大原(比叡山西麓、三千院のある場所)では融通念佛や天台声明が盛んでしたが、三千院は天台宗の中心寺院として発展していきます。
堀川天皇の第2皇子が入室して以来は、法親王が代々住持するようになり、青蓮院、妙法院とともに天台宗の「三門跡寺院」の一つに数えられるようになりました。
見どころ
「東洋の宝石箱」有清園
三千院の見どころは何と言っても有清園でしょう。
有清園は苔と杉、檜などの木々が織りなす庭園で、その幻想的な光景はジブリ映画のワンシーンの様です。作家の井上靖からは「東洋の宝石箱」と称賛されました。
可愛いわらべ地蔵
そんな幻想的な有清園ですが、そこには可愛らしい地蔵達が顔を覗かせています。
非常に小さなこの地蔵たちは石彫家・杉村孝などによって作られ、人々を迷いから救ってくれるそう。是非、少し疲れた際などは癒されに行ってみてはいかがでしょうか。
参考文献
この記事は『日本の古寺101選』(廣澤隆之監修)を参考にしています。
お寺に興味のある方はもちろんですが、旅行が好きな方も事前に読んでおくと、旅がぐっと豊かなものになりますよ。