ウフィツィ美術館の見所を紹介~ティッツァーノの『ウルビーノのヴィーナス』を解説

はじめに

今回はウフィツィ美術館の見所、ティッツァーノの『ウルビーノのヴィーナス』について解説していきます。

ウフィツィ美術館館内、Wikipediaより引用

ティッツァーノとは?

ティッツァーノとは?

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1487頃~1576)は、盛期ルネサンスのイタリア人画家。ヴェネツィア派で最も重要な画家の一人です。

代表作

サロメ

『洗礼者ヨハネの首を持つサロメ』(1515年頃、ドリア・パンリフィ美術館所蔵)

聖母被昇天

『聖母被昇天』(1516-17年、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂)

ピエタ

『ピエタ』(1575年頃、アカデミア美術館所蔵)

『ウルビーノのヴィーナス』解説

ヴィーナスとは?

ウェヌス(古典ラテン語: Venus -)は、ローマ神話の愛と美の女神。日本語では英語読み「ヴィーナス」と呼ばれることが多いです。

本来は囲まれた菜園を司る神でしたが、後にギリシア神話におけるアプロディーテーと同一視され、愛と美の女神と考えられるようになった。一般には半裸或いは全裸の美女の姿で表されます。

ヴィーナスについては、同じくウフィツィ美術館に所蔵してあるボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』『プリマヴェーラ(春)』を扱った記事も参照↓

『ウルビーノのヴィーナス』解説

ヴィーナスのポーズはジョルジョーネの『眠れるヴィーナス』を模倣したものとされていますが、ティッツァーノは本作品でさらに官能性を追求しています。

『ウルビーノのヴィーナス』(1538年頃、ウフィツィ美術館所蔵)

寝室のベッドに横たわり若い肌をさらすヴィーナスは誘惑するように視線を投げかけ、その繊細な筆致からは肌の柔らかさや温かさまでもが感じられます。

当時、ヴィーナスの裸体を描くときは神格化して描くこととされていましたが、本作には古典的あるいは寓意的表現は見られず、官能日に溢れた表現に仕上げられています。

『眠れるヴィーナス』(ジョルジョーネ、1510年頃、アルテ・マイスター絵画館所蔵)

参考文献

画家大友義博

『一生に一度は見たい西洋絵画 BEST100』(大友義博)

美術に苦手意識がある人はこの本から読みましょう。