『シェルブールの雨傘』のストーリー、キャスト+感想

はじめに

今回はジャック・ドゥミ監督、『シェルブールの雨傘』のストーリーや感想について書いていきたいと思います。

『シェルブールの雨傘』

ストーリー

第一部

アルジェリア戦争中のフランス。シャルブールに住む20歳の自動車整備工ギイと17歳のジュヌヴィエーヴは恋人同士です。雨傘店を営むジュヌヴィエーヴの母、エムリ夫人に結婚を反対されながらも二人は仲睦まじく暮らしていました。

そんなある日エムリ夫人に莫大な額の納税通知書が届きます。ジュヌヴィエーヴとエムリ夫人はネックレスを売るために宝石店へ。店主との交渉は上手く行きませんでしたが、たまたま居合わせた宝石商、ローラン・カサ―ルがその場でネックレスを購入してくれます。

そして、ついにギイにも召集令状が届き、兵役をつとめることに。ギルは幼馴染のマドレーヌに一緒に住んでいた伯母の世話を頼み、ジュヌヴィエーヴとの別れを惜しみつつ入営します。

港町で有名なシェルブール

第二部

ある日、エムリ夫人は町でカサ―ルと出会い食事に招待します。一方のジュヌヴィエーヴは妊娠していることを知り、ギイからほとんど手紙がことに不安を感じています。ジュヌヴィエーヴが気分が悪いと言って休んだ後、カサ―ルはエムリ夫人にジュヌヴィエーヴに結婚を申し込むつもりだと告げます。カサ―ルは彼女に出会い人生の目的を見つけることができたというのです。カサ―ルは夫人に押し付けないように頼み、旅に出ます。

妊娠を知ったギイからも手紙が届きます。しかし、ジュヌヴィエーヴは次第にカサ―ルに心を開くようになり、彼からの求婚を受け入れます。エムリ夫人も店を処分し、娘のいるパリへと移住します。

第三部

足を負傷し帰郷したギイ、雨傘店に行っても店の所有者が変わっています。ジュヌヴィエーヴの結婚を聞かされた彼は自暴自棄になり酒と娼婦に溺れます。さらには朝帰りした彼を待っていたのは伯母の死の報せでした。

ギイは出て行こうとするマドレーヌに助けを求めますが哀れな姿に嫌悪感を持った彼女は「仕事をしないあなたは嫌い」と発破をかけます。それを聞いてギイは立ち直り、伯母の遺産でガソリンスタンドを始めます。立ち直ったギルはマドレーヌと結婚。

エピローグ

雪の夜、妻子がクリスマスの買い物に出かけたとき、一台の車がガソリンスタンドにやってきます。運転席にはジュヌヴィエーヴが女の子と一緒に乗っていました。

短く言葉を交わす二人、ジュヌヴィエーヴから娘と会うか聞かれますがジルは無言で首を振ります。

ジュヌヴィエーヴの車が去っていくとマドレーヌと子どもが帰ってきます。ギイは気持ちを切り替え、大はしゃぎで2人を迎い入れました。

キャスト

ジュヌヴィエーヴ…演技:カトリーヌ・ドヌーヴ 歌:ダニエル・リカーリ

カトリーヌ

ギイ…演技:ニーノ・カステルヌオーヴォ 歌:ジョゼ・バステル

ニーノ

エムリ夫人…演技:アンヌ・ヴェルノン 歌:クリスチアーヌ・ルグラン

ヴェルノン

エリーズ叔母…演技:ミレーユ・ペレ― 歌:クレール・レクレール

カサ―ル…演技:マルク・ミシェル 歌:ジョルジュ・ブランヌ

マドレーヌ…演技:エレン・ファルナー 歌:クロディーヌ・ムニエル

主題歌はJe ne pourrai jamais vivre sans toi という曲です(英語名はI Will Wait for You、「あなたを待っている」の意となります)。

ポスター

感想

まず、傘のお店が美しすぎます。色とりどりでカラフルなお店はいかにもフランスの色彩感に裏付けられている感じがします。ジュヌヴィエーヴの部屋のインテリアもお洒落お洒落

そのほかにも第一部で二人が別れを惜しみカフェで涙を流すシーンも二人で抱き合いながら交互に謳いあげるところなども超ロマンチックで、我々がフランスに抱いているイメージをそのまま映像にされています。フランスかぶれの私にはとても楽しめるのですが果たしてフランス人の方々はこのような演出を「くさい」と思うのでしょうか…。

ジュヌヴィエーヴとギイのすれ違いも切ないですね。もちろん、二人が結婚したからと言って幸せになれたかどうかは分からないですし、カサ―ルとマドレーヌも二人にとっては十分愛するに値する人物です。それは分かっているけれど、そんなことは分かっているけれど、そう理屈では割り切れないのが人間というもので、「もしあの人と一緒になっていたら」と考えずにはいられません。そんなもどかしさがこの映画ではよく表現されていると思います

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