はじめに
今回はマルモッタン美術館所蔵、モネの『睡蓮、柳の反映』について解説していきます。
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モネとは?
モネとは?
モネとは印象派の代表的な画家です。
印象派とは?
印象派とは19世紀後半のフランスで始まった芸術運動で、風景の一瞬の移り変わりを捉えることを目指します。
その特徴として、歴史や聖書、神話というよりは日常の一場面がモチーフ(題材)となる点、浮世絵の影響を受けているため、斜めからの構図が多くなっている点が挙げられます。
「印象派」の「日の出」
今でこそ馴染みの深い「印象派」という言葉ですが、この元ネタとなったのが、モネが描いた『印象派、日の出』と言われています。
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この絵を見てから近所の丘から日の入りを見てみると、「二次元性」という言葉がしっくり来ました
モネがこの絵を展覧会に出すと、ルイ・ルロワという名の批評家から「単なる印象を描いたに過ぎない」と嫌みを言われてしまいます。
皮肉にもそれ以降、輪郭のはっきりとしない一瞬の光景を切り取った絵画が「印象派」と呼ばれるようになったわけです。
モネと浮世絵
モネは日本の浮世絵を研究しており、『ラ・ジャポネーズ』という作品では妻のカミーユをモデルに『見返り美人』のような構図の絵を描いています。
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可愛い笑
モネのサン=ラザール駅や積みわらの連作も、同じ対象を様々な時間や視点からとらえるという点で、葛飾北斎の『富嶽三十六景』から影響を受けていると言われています。左
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煙もくもく
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こっちはサウナみたいです
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スチームサウナ
『睡蓮、柳の反映』解説
本作では池の端に立つしだれ柳の幹と太い枝の反映像を主題としています。咲き誇る睡蓮の鮮やかな色以外は画面が暗く、モティーフが判別しにくいものの、画面の左側に見える濃い緑で描かれた湾曲する太い線が柳の幹と枝です。
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色が濃いですが毒々しさはなく、神聖な印象を受けますね
画面に点在するアクセントは、柳の間から差し込む光の反映を表しています。この絵が描かれた1916~19年ごろからモネの筆触は荒くなり、ものの形態は明確な形をなさなくなってきます。どこまでが反映でどこまでが実像なのかも区別しがたく、睡蓮と反映像、水面下の空間が複雑に重なり合っています。
参考文献
西洋美術史の木村泰司
『印象派という革命』(木村泰司)
印象派の画家達について解説。交流関係など、ストーリー性があって読みやすい。
モネ展 2015 画集
2015~2016年に開催されたモネ展の画集も参考にしています。
マルモッタン美術館 基本情報
アクセス
住所:2,rue Louis-Boilly 75016
最寄駅:メトロ9番線 ラ・ミュエット(La Muette)
開館時間:10時〜18時(月曜日休館)
富裕層が多い閑静な地域です。
チケット
オンラインで、大人10.2ユーロ(2019年、4月時点)です。
ルーブルやオルセーと違い入場に列が出来るほど混むということはほとんどないので、現地購入でも全く問題はありません。
見どころ
なんと言ってもモネのコレクションの豊富さでしょう。
「印象派」という言葉の由来となった『印象、日の出』はもちろん、『睡蓮』の連作など目白押しです。
印象派の女流画家、ベルト・モリゾの所蔵が多いことでも有名です。
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楽しんできてください!