歌舞伎『四谷怪談』〜登場人物、あらすじを紹介

はじめに

今回は歌舞伎『四谷怪談』の登場人物、あらすじを紹介していきます。

『四谷怪談』

登場人物

民谷伊右衛門

お岩の亭主。実は悪行の多い浪人。

お岩

伊右衛門の女房で嫉妬に狂い亡霊となります。

宅悦

按摩で、伊右衛門の家に出入りし、お岩の面倒を見ています。

伊藤喜兵衛

お岩の隣家の主人で、お岩に毒を与えます。

あらすじ

北斎もお岩の絵を残しています

話の下敷きに『仮名手本忠臣蔵』があり、主人公の伊右衛門は浪人状態です。彼の女房のお岩もおなじく浪人の娘です。

伊右衛門とお岩は非常に貧しい暮らしをしています。お岩は子供を産みますが、産後の肥立ちが悪く苦しんでいます。

そんなところに隣の伊藤家から薬が届きます。実はこれは毒薬で、何も知らずに飲んだお岩の面相は醜くゆがみます。

これは、隣家の孫娘が伊右衛門に惚れたため、彼女を伊右衛門と一緒にするための策略だったのです。隣家からは伊右衛門にも仕官の誘いがかかります。

伊右衛門は醜くなったお岩を見て、お岩を捨てようとします。お岩はそれを知り、嫉妬と怨念を抱いて死んでいきます。そして、そのお岩の亡霊はどこまでも伊右衛門に取り憑いていくこととなり…

見どころ

見どころは何と言ってもお岩の変わっていく様でしょう。

元々お岩は浪人の娘で、主君の仇討ちを願っている武家の女です。そして、伊右衛門も仇討ちをしてくれると信じている律儀で貞淑な女でもあります。

そのお岩が、毒をもられ、顔が変わり、髪が抜けて、そして心が変わる。

怪談とはいえ、自分がお岩だったら…と考えずにはいられません。

参考文献

この記事は『あらすじで読む名作歌舞伎50選』(利根川裕)を参考にしています。

観劇の前や教養として知っておきたい方には最初の一冊におすすめです。