平等院鳳凰堂のみどころを解説~極楽浄土を見に行こう

はじめに

今回は平等院鳳凰堂のみどころを解説していきたいと思います。

平等院、Wikipediaより引用

平等院鳳凰堂のみどころ

三羽の鳳凰

平等院鳳凰堂では三羽の鳳凰を見ることが出来ます。

まず、屋根の上。屋根の上には一対の鳳凰が据えられています。

思ったよりも小さく「名前負けしてない?」と心配になるかもしれませんが、心配は無用。もう一羽大きな鳳凰がいるではありませんか。そう、平等院全体です

平等院、Wikipediaより引用

入母屋造りの中堂を中心に鳥の翼のようにみえる翼廊を左右対称に広げています。その姿は鳳凰そのものです。

現世に現れた極楽浄土

末法思想

平等院を建立したのは藤原頼通。

頼通
悪そうな顔をしていますが、個人的には服が印象的。字が上手い人が引いた線みたいです。

平安時代後期、「釈迦入滅後(釈迦の死後)2000年目に仏法が衰え、人々の心が荒み、天変地異がおこって世の中に悪がはびこり乱れるようになる末法の年を迎える」という末法思想が広く信じられており、皇族や貴族による寺院の建設が相次ぎました。1020年に道長によって建立された無量寺院、11世紀後半から白河天皇をはじめとして建立された「六勝寺」もその一例です。

十円玉に描かれているのも平等院

末法思想を信じていた頼通は少しでも極楽浄土に近づきたいと思い、1053年に平等院に鳳凰堂を建立しました。宇治川から見てこの地を彼岸「西方浄土」に見立て、極楽浄土を出現させようとしたのです。

Wikipediaより引用
水面に映る平等院がなんとも風情です。
一度だけ生で見たことがあるのですが、実物のスケールの大きさにはやはり驚かされました。宇治には源氏物語ミュージアムなどもあり平安の京都を満喫できます。

六勝寺の大伽藍の跡形もなくなった今、庭園まで含めて現存する平等院は極めて貴重な存在であると言えます。

「宇治の平等院に行け」

堂内内部にもその世界観が表現されています。

堂内の中央には定朝による金色の『阿弥陀如来坐像』が安置され、その背後には『極楽浄土図』、周囲の壁には生前の徳によって阿弥陀如来の来迎のあり方が九つに分かれれるという『九品来迎図』が描かれています。

堂内中央には阿弥陀如来坐像が安置
圧倒的存在感

さらに、楽器奏で舞い踊る飛天像の浮き彫りである『雲中供養菩薩像』五二駆が配置されています。

北五号
衣装の柔らかさが見事

「極楽浄土があるかどうか疑うのなら宇治の平等院に行ってごらんなさい」と伝えられていたように、平等院はまさに現世に再現された極楽浄土なのです

参考文献

この記事は『日本美術101鑑賞ガイドブック』(神林恒道 新関伸也編)を参考にしています。

各時代の美術品を幅広くカバーしているので旅行の予習や復習におススメです。