大阪のウィーン・モダン展に行ってきました〜感想とレビュー

はじめに

今現在大阪の国立国際美術館で開催中の「ウィーン・モダン 
クリムト、シーレ 世紀末への道」展に行ってきましたので、今回はそのレビューや感想をつらつら(だらだら)と書いていきたいと思います。

国立国際美術館
建築には詳しくないですが近未来性を感じさせてくれて、見ているとワクワクする建物です。SF感満載。

基本情報

場所

2019年8月27日(火)から12月8日(日)まで、大阪の国立国際美術館で開催しています。

国立国際美術館、Wikipediaより引用
なんだかスケート・ボードみたいですね

毎週月曜日は休館ですが、9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館し、翌日休館とのことです

時間

開館時間は基本10:00〜17:00で、8、9月中の金曜・土曜日は21:00まで開館、10~12月中の金曜・土曜日は20:00まで開館とのことです。ただし、入場は閉館の30分前までです。

混雑

もちろん、曜日や時間によって混雑具合は変わるのですが、私が行ったのは平日金曜日の14時ごろで、その頃はガラガラでした。チケットも並ぶことなく買うことが出来ました。

平日に行くのなら冬休みや展覧会終了間際でない限り空いているとは思いますが、心配な方は事前にチケットをオンラインで購入しておくのが良いかもしれません

感想・レビュー

目玉作品はクリムトやシーレなのですが、彼らの作品の数自体はそこまで多くなく、どちらかというとマリアテレジア(啓蒙主義時代)からビーダーマイヤー、リングシュトラーセや万国博覧会を経て、クリムトやシーレが活躍した世紀末までのウィーンの歴史幅広くを振り返る展覧会となっております

マルティン・ファン・メイテンス(1740年代、ブダペスト国立西洋美術館)(この絵は展覧会には展示されていません)
ウィーンの王室で人々の肖像画を描いたメイテンス。彼の描いた美しいマリアテレジアも大阪にやってきています。

個人的におもしろかったのは家具でした。

ウィーンというとユーゲント・シュティールやウィーン工房が有名ですが、それ以前のヴィーダーマイヤー時代の家具から曲線を用いた家具・シンプルで簡素な美しさを追求したものが多く(コーヒーメーカーなど)、形は変われど脈々と受け継がれてきたものなのかな〜と感じます

ビーダーマイヤー時代のインテリア

ウィーン工房では「目にはいるもの全てを芸術的に」とのモットーで赤字覚悟で様々な品が作られてきました。芸術的ということはやはり一つ一つの家具が世界観を持っているということで、「どんな空間に置かれていそうかな」と考えると想像が膨らみます。

ウィーン工房の家具、Wikipediaより引用
「美しいものに囲まれて生きたい」という願望は誰しもが持っているのではないでしょうか。皆さんはウィーン工房の作品は好きですか?

展覧会の目玉作品である『エミーリア・フレーゲの肖像』を軸に、フレーゲルの生涯も解説されていました。

『エミーリア・フレーゲの肖像』(クリムト、1902年、ウィーン・ミュージアム)(来日中)
自ら起業してビジネスを行うなど現代のキャリア・ウーマンの先駆けとも言える存在。腰のゆったりとした服を着ているのは、締め付けることを止め女性からの解放を謳っているからなのだとか。
腰に手を当てこちらを見る様子はお高くとまっている感じはせず、確かに商談中のビジネス・パーソンっぽい。

このエミーリア・フレーゲもそうだし、数々のスキャンダルを起こしたエゴン・シーレ、このような個性の強い人たちと深い関係を気づいていたクリムトとはいかなる人物だったのかというのが気になったところです。「類は友を呼ぶ」という言葉もありますが、彼女らを包み込むほどのカリスマ性を持った人物であったのかもしれませんね。

おわりに

ウィーンの歴史については「リング・シュトラーセ」など、単語を少し知っている程度でしたが、今回の展覧会は絵画と一緒に歴史を振り返ることが出来るため、以前よりも体系的な理解を得られた気がします。クリムトやシーレ、フレーゲに興味があるかたはもちろんですが、歴史に興味があるかたにもおススメの展覧会です。家具も面白いのでインテリアに興味がある方は是非

ウィーン市内、Wikipediaより引用
全体的に白系の建築物が多く素っ気ない印象を受けるのですが、同時に神殿や宮殿内など神聖な空間を歩いているような気分になります。