太田記念美術館「歌川豊国―写楽を超えた男」展に行ってきました〜感想・レビューなど

はじめに

2019年9月3日(火)から9月29日(日)まで太田記念美術館で開かれている「歌川豊国―写楽を超えた男」展に行ってきました(9日(月)、17日(火)、24日(火)は休館)。今回はそのレビューや感想を書いていきたいと思います。

太田記念美術館、自分で撮影

混み具合・混雑

自分は展覧会がはじまった9月3日(火)のお昼に行ってきたのですが、館内はほとんど混んでおらず、リラックスして鑑賞することが出来ました。もちろん日時にもよるのですが参考までに。

感想・レビュー

全体的には華やかで賑やかな雰囲気の絵が多かったという印象です

「遊女に誘いを断られ店員に愚痴を垂れている男を陰で遊女がくすくす笑っている」「美しい景色を友達や家族などの団体が楽しんでいる」など、幸せそうな雰囲気の絵が並んでおり、性格の暗い私には見ていると眩しくなってくるものが多かったです。ワンピースの扉絵を見ているときに感じるあの感覚です。

ただ、そんな私にも心に残った絵というものがあって、『絵本時世粧』という絵もその一枚

遊女の中でも一番身分の低く、船の上で仕事をするという「船饅頭」が、船に立ち月を眺めているというもの悲しくも見える絵なのですが、辛い時にふっと空を見上げた時に心が軽くなるような、派手ではないものの大変な日常の中にある細やかな幸せの様なものを感じさせてくれます(展覧会の公式サイトに画像が載っているので是非見てみて下さい)。

あとは、菅原道真を太宰府送りにしたことで知られている藤原時平の顔を描いた絵

やはり、悪役というのは畜生ぶりを発揮してくれるほど魅力的になり、そういう意味では学問の神様を左遷した時平は指折りの悪役だと思います

この時平というのは歌舞伎にも登場するため、豊国も彼の顔を描いているのですが、目を見開いて舌を出している顔はなんとも酔狂ですした。

おわりに

これは豊国に限ったことではないと思うのですが、やはり浮世絵画家というのは着物を描くのが滅茶苦茶上手い。風に揺られてなびいている絵などからは柔らかさや質感がよく伝わってきます。着物にも今でいうチェック柄っぽいのがあることも今回の新しい発見でした。

豊国に興味がある方はもちろんですが、「着物」「歌舞伎」「蝦蟇」など、日本人に馴染が深いモチーフに溢れていますので、予備知識がなくても楽しめると思います。美術に興味がある方は是非