はじめに
今回はドイツの世界遺産、アーヘン大聖堂を解説していきます。
アーヘン大聖堂 解説
アーヘン大聖堂とは?
アーヘン大聖堂とは、カール大帝が785年頃に建設を命じた大聖堂です。
カール大帝は夏は戦場、冬はこのアーヘン大聖堂と回廊でつなげられた宮殿で暮らし、死後は大聖堂に埋葬されました。
その後、大聖堂の方は神聖ローマ帝国の歴代皇帝よ戴冠式の場となりましたが、宮殿は取り壊され、アーヘンの市庁舎になりました。
英語名は?
アーヘン大聖堂の英語名はAachen Cathedralとなっています。
特徴は?
アーヘン大聖堂の主な特徴としては、ビザンティン建築様式を取り入れたカロリング・ルネサンス建築に見られるさっぱりとして洗練された外観の装飾が挙げられます。
「ビザンティン建築様式」とは東ローマ帝国の建築様式。正方形またはギリシャ十字形の平面、ドーム、金地の華麗なモザイク、大理石の張石などを特徴とします。代表例はイスタンブールのハギア=ソフィア大聖堂などがあります。
カール大帝と東ローマ帝国から独立したカトリック教会によりアーヘン大聖堂は建てられたわけですが、建築において影響を与えるなどそれでもやはり東ローマの存在は大きかったわけですね。
八角形の礼拝堂
宮廷礼拝堂を起源とする八角形の中心部は建設当時の基礎がそのまま残っており、歴代の神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が行われたという歴史を感じさせてくれるようになっています。
参考文献
この記事は『世界遺産でわかる世界の歴史』(宮崎正勝監修)を参考にしています。
写真も多く、解説も分かりますいので楽しく世界史を学びたい方にオススメの一冊です。