はじめに
今回はフランス語être動詞現在形の否定形と疑問形を解説していきます。
否定形
neとpasで挟む
否定形は動詞をne(ヌ)とpas(パ)で挟むことによって作ることが出来ます。ただ、être動詞によっては発音が繋がることがあるので、その点に注意して個々の場合を見ていきましょう。
jeの場合
主語がje(私)の場合、そのままêtre動詞のsuisをneとpasで挟めば否定形が出来ます。
Je ne suis pas (ジュ ヌ スュイ パ)
tuの場合
主語がtu(君)の場合、neとêtre動詞のesがつながり、n’es(ネ)となるので注意が必要です。
Tu n’es pas (テュ ネ パ)
il、elleの場合
主語がil、elle(彼、彼女)の場合も、neとêtre動詞のestがつながりn’est(ネ)となります。
Il n’est pas(elle n’est pas) (イル ネ パ)(エル ネ パ)
nousの場合
主語がnous(私達)の場合はsommesをneとpasで挟めば大丈夫です。
Nous ne soommes pas (ヌー ソム パ)
vousの場合
主語がvous(あなた、あなたたち)の場合は、neとêtesがつながり、n’êtes(ネット)となります。
Vous n’êtes pas (ヴー ネット パ)
ils、ellesの場合
主語がils、elles(彼ら、彼女たち)の場合はsontをneとpasで挟めば大丈夫です。
Ils ne sont pas (Elles ne sont pas)
(イル ヌ ソン パ)(エル ヌ ソン パ)
疑問形
フランス語でêtre動詞現在形の疑問形を作る方法は3つあります。その3つとは以下のものになります。
①文末に「?」を付けて文末のイントネーションを上げる
②文頭にEst-ce que(エスク)を付けて、文末に「?」を付ける
③動詞を文頭に置き、その次に主語、文末に「?」を付ける
①文末に「?」を付けて文末のイントネーションを上げる
形としては最も簡単な方法です。くだけた日常会話で使われます。
Tu es Anglais ? 君はイギリス人?
発音は「トゥ エ アングレ?」
②文頭にEst-ce que(エスク)を付けて、文末に「?」を付ける
こちらも形としてはシンプルです。ただ、il、elle、ils、ellesは発音がつながるのでそこは注意が必要です。
・Est-ce que vous êtes journaliste? (エスク ヴーゼット ジュルナリスト)
意味は「あなたはジャーナリストですか?」
・Est-ce qu’il ingénieur?(エスキル アンジェニウール)
意味は「彼はエンジニアですか?」
・Est-ce qu’elle secrétaire? (エスケル スクレテール)
意味は「彼女は秘書ですか?」
③動詞を文頭に置き、その次に主語、文末に「?」を付ける
英語のbe動詞の文で疑問文を作るときと同じように、主語と動詞の位置を入れ替えます。
注意点としては、動詞と主語を「-」で結ぶのと、il、elle、ils、ellesの際は発音がつながる点です。
suis-je?(スュイ ジュ)
es-tu?(エ テュ)
est-il?「エティル」
est-elle?「エテル」
sommes-nous?「ソム ヌー」
êtes-vous?「エット ヴー」
sont-ils?「ソンティル」
sont-elles?「ソンテル」
・Est-il ingénieur ? 「エティル アンジェニウール?」
「彼はエンジニアですか?」という意味ですね。
おわりに
今回は主格人称代名詞とêtre動詞の現在形の否定文、疑問文について解説していきました。
尚、この記事は『CD付 ゼロから始めるフランス語』(猪狩廣志)を参考にしています。ゼロからフランス語を独学で学びたい人にオススメの本となっております。
次回は英語のa、anに当たる不定冠詞について解説していきますので、そちらも宜しければご覧になってみて下さい。