はじめに
今回は京都、宝泉院の見どころを紹介していきます。
京都 宝泉院の見どころ
歴史
京都・大原の三千院の奥に、勝林院という天台宗の寺院があります。
この勝林院は835年に円仁によって創建され、天台声明の根本道場として機能していたのですが、その勝林院の子院のひとつが宝泉院です。
宝泉院は寿永年間(1182~85年)に天台声明の研究を行う専門寺院として創建され、勝林院の僧防のひとつとして用いられました。
盤垣園
宝泉院にある盤垣院(ばんかんいん)は、樹齢700年といわれる京都市の天然記念物の五葉松を擁する庭園です。
この盤垣園を書院のなかから眺めると、柱が額縁の役目を果たし、あたかも一枚の絵のように見えます。
「盤垣」という言葉には「立ち去りがたい」という意味があります。その名に恥じない、幻想的な絵画のような風景に是非浸ってきて下さい。
鶴亀庭園
宝泉院には盤垣園の他にも鶴亀庭園という、池の形を鶴、築山を亀、さざんかの古木を蓬莱山(中国の伝説上の山)に見立てた庭園もあります。
庭園が好きな方はもちろんですが、普段あまり縁のない方も、この機会に風情のある庭園デビューを果たしてみてはいかがでしょうか?
参考文献
この記事は『日本の古寺101選』(廣澤隆之監修)を参考にしています。
お寺に興味のある方はもちろんですが、旅行が好きな方も事前に読んでおくと、旅がぐっと豊かなものになりますよ。