はじめに
今回は足立美術館所蔵、横山大観の『漁火』を解説します。
横山大観とは?
横山大観とは?
横山 大観(よこやま たいかん、正字体:大觀、1868-1958)は、日本の画家。本名、横山 秀麿(よこやま ひでまろ)。
常陸国水戸出身。近代日本画壇の巨匠であり、今日「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立した。帝国美術院会員。第1回文化勲章受章。死後、茨城県名誉県民。東京都大東区名誉区民。
代表作
『無我』
『富士山』
『夜桜』
『漁火』解説
『漁火』の画面の透き通ったような画境は、この絵を描いた1951年に83歳を迎えた大観の底知れない奥深さが伝わってきます。
『漁火』の画面を見つめていると、白金で描いた漁船の灯が心に染み込むような効果があり、漁師たちの尊い営みへの大観の感動の大きさとなって伝わってきて、深い共感を覚えます。
『漁火』を描いたのは一瞬の光景には違いありませんが、そこに人間の生命そのものを見つめ、さらに永遠を見つめる大観のまなざしを感じます。
参考文献
もっと知りたい」シリーズ
『もっと知りたい 横山大観』(吉田亮 鶴見香織 勝山滋著)
横山大観記念館監修
『横山大観の世界』(横山大観記念館監修)
足立美術館 基本情報
所要時間
2〜3時間前後。
美術品のみならず日本式の庭園をゆっくりと満喫しましょう。
アクセス
JR安来駅から無料のシャトルバスで約20分。
時間
年中無休なのが特徴です。
4-9月:9時〜17時半
10月〜3月:9時〜17時
料金
大人:2,300円
大学生:1,800円
高校生:1,000円
小中学生:500円
※土曜日は小中高生無料(要学生証提示)
2年間パスポート:6,000円