日本の年中行事、鬼火とは?読み方、その意味など

はじめに

今回は日本の年中行事、鬼火を解説していきます。

鬼火 解説

読み方は?

鬼火は「おにび」と読みます。

鬼火とは?いつ行われる?

鬼火とは九州一帯で主に1月6日や7日に行われる火祭です。福岡、佐賀、長崎県の一部では1月14日や15日に行われる例もありますが、一般的には6日7日に行われています。

※画像は焚き火のもので実際の鬼火のものではありません

場所に関しては、木戸口で家ごとに火を焚くものと、村中でまとめて火を焚くものがあり、その材料も、山からとってきた青竹、雑木や藁、その日までに外した正月飾りなど多岐に渡ります。また、数日前に各家から集めた竹や藁で子供たちが泊まる小屋を造り、それを燃やす場合もあります。

意味

鬼火には、節分や小正月の行事と共通して、魔物や災厄を祓うという意味があります。

名称の由来、地域差

その名称は、火にくべた竹の破裂音で鬼を追いはらう、あるいは鬼に見たてた竹や木を焼くことなどに由来していると考えられています。

※実際の鬼火のものではありません

鬼火という名称が一般的ですが、北九州ではホゲンキョウ、南九州でなオネコ、長崎県で鬼の骨、鹿児島ではデボやドヤドヤなどとも呼ばれています。

参考文献

この記事は『三省堂年中行事事典〈改訂版〉』(田中宣一・宮田登編)を参考にしています。

日本の年中行事に興味ある方は是非。