冬の夜空、プレアデス星団を解説〜神話、枕草子、すばる、おうし座の神話

はじめに

今回は冬の星、プレアデス星団を解説します。

プレアデス星団 解説

位置

冬の夜8時頃西の空に集まって見えるのが、おうし座のプレアデス星団です。

5〜7個ほどの星が集まって見え、まるでその様子は宝石箱の用になっています。

肉眼でももちろん見えますが、双眼鏡などで見ると、数十個の青白い星が集まっているのが見え心躍らずにはいられません、

神話

プレアデスとは、月の女神アルテミスに仕えていた7人の姉妹の名前です。プレアデスが乱暴者のオリオンに追いかけられた際、ゼウスが7羽の鳩にして天に逃したという神話が残っています。星団の星々を鳩に見立てて眺めてみるのも趣があるではありませんか。

「すばる」枕草子

このプレアデスは日本では「すばる」という名前で知られています。時代はなんと平安時代にまでさかのぼり、清少納言が『枕草子』の中で「最も美しい星はすばる」とまで書いている程です。時を超え、我々を魅了し続けてくれている星たちなんですね。

おうし座の神話

ちなみに、プレアデス星団はおうし座の肩のあたりに位置する星団。このおうし座の神話も少し紹介したいと思います。

ギリシャ神話では星座のおうしというのはゼウスが化けた姿です。あるとき、天から地上を見ていたゼウスはエウロパという女性に一目惚れをします。

ゼウスは白いきれいな雄牛に化けて地上に降りていき、エウロパに背中に乗るよう促します。エウロパが牛に乗ると、牛は高速で駆け出し、海を渡り、辿り着いた先で元の姿に戻りまします。

その地、エウロパの名前をとって後にヨーロッパと呼ばれるその地で、ゼウスとエウロパは幸せに暮らすようになりました。

参考文献

この記事は『星座の見つけ方と神話がわかる 星空図鑑』(永田美絵)を参考にしています。

タイトルの通り、星座の見つけ方、神話を分かりやすく解説してくれている本です。専門用語も少なく、初心者でも読みやすいです。外出出来る機会も少なくなっている今、この本と共に自宅の前から夜空を眺めて見るのはいかがでしょうか?