ルーブル美術館のミロのヴィーナスについて解説~館内の場所も

はじめに

今回はルーブル美術館所蔵、『ミロのヴィーナス』について解説していきます。

ルーブル宮、Wikipediaより引用

『ミロのヴィーナス』解説

『ミロのヴィーナス』解説

「ミロのヴィーナス」とは、ギリシャのメロス島で発見されたアフロディテ(=ヴィーナス)像の通称です。メロス島の「メロス」とは現代ギリシャ語で「ミロ」と言うためメロス島で発見されたヴィーナス像が「ミロのヴィーナス」と呼ばれているわけです。

メロス島、Wikipediaより引用
この島でヴィーナス像が発見されました。神聖な雰囲気が漂っています。
メロス島、Wikipediaより引用

典雅な美しさをたたえた女神の頭部は石膏デザインの教材ともなっています。この大理石の立像は一方の足を浮かすことで体をひねっています。この動作により、顔から左肩、右腰、左ひざ、そして足元へ鑑賞者の視線がらせん状に流れていきます。

『ミロのヴィーナス』(紀元前2世紀後半、ルーブル美術館、Wikipediaより引用)
顔はどちらかというと中性的
かつてルーブル美術館で『モナ・リザ』とともに門外不出の二大名品とされてきました。『ミロのヴィーナス』が海外で公開されたのは1964年の東京と京都での特別展のみ

この身体の左右相反するポーズは、イタリア語で「コントラポスト(対立)」といって、ギリシャ彫刻独特の生き生きとした、生命力にあふれる美を特徴づけています。

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どこにある?

『ミロのヴィーナス』はルーブル美術館の1階、シュリ―翼の古代ギリシア美術のコーナーに展示してあります(ちなみに、『モナ・リザ』や『ナポレオンの戴冠式』が展示してあるのは「ドノン翼」の2階です。一般的な観光スポットとは少し離れた位置にあるので注意しましょう)。

ルーブル美術館、Wikipediaより引用
こちらから見て、右にあるのがドノン翼、左手がリシュリュー翼。正面奥にあるのがシュリ―翼です。館内マップをもらっておくのが一番安全ですが、自分がどこにいるのかを考えておくとスムーズに回れます

参考文献

『西洋美術101鑑賞ガイドブック』(神林恒道、新関伸也編)

非常に読みやすい本なので、興味を持った方は読んでみて下さい。

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