銀閣寺の特徴について解説~足利義政と東山文化

はじめに

今回は京都にある銀閣寺について解説していきます。

慈照寺観音殿、一般には銀閣と呼ばれています(画像はWikipediaより引用)

銀閣寺の特徴

質素な外観

銀閣寺の特徴の一つにその質素な外観が挙げられます。名前の面で対をなしている金閣寺の外観のインパクト外観の大きい分、初めて見た際に「銀じゃないじゃん!」と突っ込みたくなるのは誰もが通る道なのではないかと思います。

銀閣、Wikipediaより引用

「銀を貼り付ける予定だったが、幕府の財政事情のためそれが叶わなかった」という説と「元々銀を貼る予定がなかった」という説両方あるそうですが、いずれにせよ銀を張り付けようとした後は見られず、完成時には元々この姿だったそうです。

金閣、Wikipediaより引用

義政と東山文化

このお寺の造立を命じたのは足利幕府8大将軍の義政

足利義政

義政は書道やお茶など、落ち着いた和の文化を好みました。いわゆる「詫び・寂び」が基底とした美意識は民衆の間にも浸透していきました。和室や枯山水が様式化されていきます。

龍安寺石庭、Wikipediaより引用

そのため、銀閣寺が建っている地名にちなんで、この時代の文化は「東山文化」と呼ばれています。

宝形造り

銀閣寺は宝形造りの建物です。宝形造りとは、四つの屋根面を頂上の一点に集めた形をした建築のことです。

奈良県にある法隆寺夢殿も宝形造り、Wikipediaより引用

書院造と禅宗様

銀閣寺は2階建ての建物です。

下層は「心空殿」と呼ばれており、書院造りに近い和風の造りとなっており、上層は「潮音閣」と呼ばれ、柱間の壁の数が正面・側面とも三つの方三間となる禅宗用、つまり唐様の仏堂で、観音像が安置されています。

銀沙灘と向月台

そこには銀世界が広がっています。

銀沙灘、Wikipediaより引用

銀沙灘(ぎんしゃだん)は月の光を反射するためのもの、向月台(こうげつだい)は上に登って月を眺めるためのものだと言われています。なんとも風情がありますね。

円錐台形の向月台、Wikipediaより引用

参考文献

この記事は『日本美術101鑑賞ガイドブック』(神林恒道 新関伸也編)を参考にしています。

日本美術に興味を持って方は気軽に読んでみて下さい。

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