オルセー美術館に行ってきたので感想〜その目は何を語る

はじめに

今回はオルセー美術館に行ってきましたので印象に残った絵など含めて感想を書いていきたいと思います。

オルセー美術館館内

感想

クールベ

まず印象に残ったのはクールベの自画像。

中々インパクトが強いではないですか。この絵を見て浮かんできたのは尊厳という言葉。

描かれている人物の服装は汚れており表情も疲れきっています。ただ不思議と惨めな感じはせず、悲観的に同情を誘うというよりは朽ちてなお余裕を感じさせ、その尊厳を保ち続けているように思えます。

ルーブル美術館でジェリコーの『メデュース号の筏』を見たときと同じように色々と考えさせられます。「もし自分がホームレスになったら」「もし全てを失っても」「この絵の人物のように精神的な高貴さを保てるだろうか」などなど…。

クールベという画家は『世界の起源』含め、ある意味リミッターが外れていて本当に描きたいものを描き続けているという印象を抱いており、恐らく人の全てを見抜いてしまうような恐ろしい人物だとは思うのですが、今回の訪問で彼のことをもっと知りたいと思うようになりました。

ルノワール『都会のダンス』

シュザンヌという女性をモデルにしたルノワールの作品。

何と切ない表情でしょうか。彼女は一体何を考えているのでしょうか。

彼女の目からはどんな印象を受けますか?悲しんでいるようで、甘えているようで、それでもまだ完全には安心しきれておらず完全に身を委ねる決心はついていないようで…。

人恋しくも、甘えたくても、様々な理由からそれを我慢しなければいけないときというのがあります。そんな黄昏た気分にさせる物悲しい絵です。

ゴッホ『自画像』

漫画好きならこの一枚にはピントくるはず。バトル漫画、スポーツ漫画に出てくる強キャラの背後にあるオーラーの原点はここにあります。

数ある自画像のなかでもこれが一番好きです。病的であるものの背景の水色が美しい。

「あの人にはオーラーがある」というとき、その人は何も語らずとも周囲の人に影響を与えます。この絵でもゴッホは口を閉ざしており何も口に出してはいません。しかし、我々はこの絵から、彼の表情から、彼の目から、背後に描かれたうねりから、彼の内から沸き上がってくる押さえようのないエネルギーを感じとります。

見ているとエネルギーが沸き上がってきて何でも出来ると思えてくる一枚。目力が半端ないです。

終わりに

普通の美術館の比べて巨大であることは間違いないのですがルーブル美術館の迷宮っぷりに比べるとまだ回りやすいです。それに加えてモチーフも日常的なものが多いため美術館にあまり行ったことがないという人でも気楽に楽しめる場所です。パリにいったときには是非!

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