バレエ、『パリの炎』解説〜あらすじ、見どころ

はじめに

今回はバレエ、『パリの炎』を解説していきます。

『パリの炎』解説

基本情報

原作

フェリックス・グラ『Les Rouges du Midi』

台本

ニコライ・ヴォルコフ、ウラジミール・ドリドリエフ

音楽

ポリス・アサフィエフ

振付

ワシリー・ワイノーネン

初演

1932年11月7日レニングラード、国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場

同日モスクワ、ボリショイ劇場で第3幕を上演、1933年に全幕再演

ボリショイ劇場

構成

全3幕7場

あらすじ

第1幕第1場

舞台は1792年、革命の気運が高まる南仏マルセイユ郊外のボールガール侯爵の領地。

村娘のジャンヌは侯爵一行に横暴な仕打ちを受けたところを、パリへ進軍中の義勇兵フィリップに助けられます。ジャンヌは家族とともにマルセイユ義勇軍に加わり、パリへ向かいます。

第1幕第2場

パリの王宮では国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットが舞踏会を開いています。女優のミレイユと俳優のミストラルが即興劇を披露します。

マルセイユからパリに戻ったボールガール侯爵が、プロイセンとの密約の文書を読み上げ、国王に署名を促します。国王はためらいながらもそれに署名。

宴が続く中、ミストラルは偶然密約の文章を見つけますが侯爵に撃たれてしまいます。銃声を聞いたミレイユが駆けつけると、既にミストラルは息絶え、その手にある文章を読み、自分の使命を悟ります。「ラ・マルセイエーズ」が鳴り響きます。

第2幕第1場

夜、パリの広場に市民が集まっています。バスクやオーヴェルの地方の男たちが武装した姿に人々は喜びます。バスク人のテレーザも先頭に立って闘志を示します。

そこへ女優のミレイザが駆けつけます。彼女が貴族の裏切りを伝えると、フィリップの先導で群衆は王の住まいであるチュイルリー宮殿を襲撃しようと意気込みます。

第2幕第2場

舞台はチュイルリー宮殿。武装した人々が宮殿になだれ込んできます。

国王一家の警護に当たっていたボールガール侯爵が逮捕され、テレーザは将校に銃で撃ち殺されてしまいます。

最終的に民衆は勝利し、宮殿を占拠します。三色旗が高々と掲げられます。

第3幕

舞台はチュイルリー宮殿。民衆が勝利を祝って踊っています。ミレイユは乙女たちと三色旗を掲げて自由と平等のダンスを踊ります。

そしてこの日はジャンヌとフィリップの結婚式の日でした。二人は人々の前で踊りを披露します。エネルギー溢れるダンスで自由を賛美しつつ、舞台は幕を閉じます。

見どころ

この舞台の見どころは全体を流れるエネルギッシュさでしょう。フランスのみならず、全世界に影響を与えたとされているフランス革命。その力強さがダンスと音楽により活き活きと表現されています。第3幕の三色旗をあしらった衣装は圧巻です。

参考文献

この記事は『名作バレエ70鑑賞入門 「物語」と「みどころ」がよくわかる』(渡辺真弓文・監修)を参考にしています。

分かりやすく書かれているので観劇の前はもちろんですし、バレエに興味はあるけど敷居が高いという方にはオススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です