バレエ『ファラオの娘』解説〜あらすじ、見どころ

はじめに

今回はバレエ『ファラオの娘』を解説していきます。

『ファラオの娘』

基本情報

原作

テオフィール・ゴーティエ『ミイラ物語』

台本

ジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュ、マリノス・プティパ

音楽

チェザーレ・プーニ

振付

マリウス・プティパ

初演

1862年1月30日ペテルブルク・ボリショイ劇場

構成

プロローグ、エピローグ付全3幕9場

あらすじ

第1幕第1場

舞台はエジプトです。遺跡の発掘に訪れたイギリス人探検家のウィルソン卿は、お付きのジョン・ブルと共に巨大なピラミッドの前にいます。

突然、砂嵐が彼らを襲い、商人たちとピラミッドの中へ逃げ込みます。

第1幕第2場

ピラミッドの奥にはかつて権勢を誇ったファラオの娘、アスピシアのミイラが眠っています。ウィルソン卿は商人たちから阿片を勧められて眠りに落ちていきます。

舞台は夢の中へ。石棺からアスピシア姫が蘇り、ウィルソン卿は彼女の美しさに魅了されます。

姫は消えてしまいます。ウィルソン卿はブルルと共に、タオールとパッシフォンという名の古代エジプト人となり、姫を探しに冒険に出ます。

第1幕第3場

ウィルソン卿扮するタオールは、森でアスピシアや侍女のラムゼイらに会います。ライオン狩りの最中に彼はアスピシアの命を救い、ファラオから宮殿に招かれることになりました。

第2幕第4場

宮殿でアスピシアとタオールは愛を誓いあいます。しかし、ファラオはアスピシアをヌビア王と政略結婚しようとしています。

祝宴が繰り広げられる中、アスピシアとタオールは秘密の抜け道から駆け落ちします。

第3幕第5場

ナイル河のほとりにある漁村に隠れているアスピシアとタオール。タオールが釣りに出かけている間にヌビア王がやってきてアスピシアを捕らえようとします。アスピシアは逃げようとして、ナイル河に身を投げます。

第3幕第6場

アスピシアはナイル河の神に丁重に迎えられます。アスピシアの願いはタオールに再開することのみ、神は願いを聞き入れ、彼女を地上に返します。

第3幕第7場

ファラオはタオールを捕らえアスピシアの居場所を聞き出そうとします。場所を答えない、タオールに死刑の判決。まさに実行されそうになった瞬間、アスピシアが戻ってきて父にタオールの命乞いをします。

タオールは許され、喜びに浸る間もわずか、広間は靄に包まれます。

第3幕第8場

眠りから覚めたタオールことウィルソン卿、夢の中で体感したアスピシアとの恋の余韻に浸るのでした。

見どころ

途中まであらすじを読んでいくとロミオとジュリエットのような悲劇的な結末を予感しますが、何とか命を落とさずにすんだ二人。ただ、それもあくまで夢の中での出来事であるのがちょっぴり切ない。

古代エジプトの風物詩が随所で楽しめるのがこのバレエの魅了。ファラオの宮殿で繰り広げられる大行進や踊りの饗宴のシーンは圧巻です。

参考文献

この記事は『名作バレエ70鑑賞入門 「物語」と「みどころ」がよくわかる』(渡辺真弓文・監修)を参考にしています。

分かりやすく書かれているので観劇の前はもちろんですし、バレエに興味はあるけど敷居が高いという方にはオススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です