フォンテーヌブロー宮殿～世界遺産、様式、ナポレオン、マリーアントワネット、庭園

はじめに

今回はフォンテーヌブロー宮殿を紹介していきたいと思います。

フォンテーヌブロー宮殿

世界遺産

かつての王の狩猟場フォンテーヌブローの森に造られたフランス最大の宮殿であるフォンテーヌブロー宮殿は、800年にわたって歴代フランス王が住まいしました。1981年に世界遺産登録されました。

様式

王侯貴族の狩猟場だったフォンテーヌブローの森に最初の城館が建てられたのは12世紀頃のことです。その後、16世紀にフランソワ一世がイタリアからレオナルド・ダ・ヴィンチなどの芸術家を招き、フランス初の本格的なルネサンス様式となる宮殿を築いて居城としたのが現在のフォンテーヌブロー宮殿の基礎となっています。内装や庭園はイタリアのマニエリスム様式をフランス式に解釈し直したもので、以降も歴代の王によって増改築が行われました。

ナポレオン

その結果、フランス最大の贅を尽くした宮殿となりましたが、18世紀末にフランス革命が起こると宮殿は荒廃します。

しかし、革命後に皇帝となったナポレオン・ポナパルトが「これこそまさに王の宮殿なり」と宮殿を絶賛。宮殿の修復と改築に着手し、自らの権力を象徴する宮殿へと造り変えました。

当時ヨーロッパ全土を席巻する勢いで進撃を続けていたナポレオンが、つかの間の安らぎを覚えたのがこの宮殿であり、同時に帝位を剥奪された後、流刑地へと旅立ったのもこの宮殿からでした。

マリーアントワネット

フォンテーヌブロー宮殿にはマリーアントワネットが使うはずだった部屋があります。

フランス革命の直前に造られたため、ベッドもアントアネットが使う機会は一度もなかったと言われています。代わりにナポレオンの妻であるジョゼフィーヌやマリア・ルイ―ザが使ったとか。

庭園

宮殿と共に世界遺産に登録されている庭園は、全長1200mの大運河を中心に2種類の様式が共存する珍しい庭園となっています。

ルネサンス様式の庭園はフランソワ1世とアンリ4世により、イギリス式庭園はナポレオン一世により整備されました。

参考文献

この記事は以下の文献を参考にしています。

『世界で一番美しい宮殿』

タイトルの通り世界の美しい宮殿の写真集。ヨーロッパのみならずインドやタイといったアジアの宮殿も。国によるスタイルの違いみたいなのも見えてきて面白い。

https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&t=diabolo04-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4767818869&linkId=8f62a65a263e5c0c1bc089dad370583f&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr

『世界の美しいお城と宮殿』

こちらも美しい写真集。『世界で一番美しい宮殿』が内部から撮った写真が多いのに対し、こちらは風景と一体化させた全体像を捉えた写真が多い。山の中にそびえたつ城など、ロマンを感じずにはいられない。

https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&t=diabolo04-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B08P35YWVH&linkId=5e36be85af0801c261febe515450d8cd&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr