目次
はじめに
今回はロシアのサンクトペテルブルクにあるエカテリーナ宮殿を紹介していきたいと思います。
エカテリーナ宮殿
英語名
エカテリーナ宮殿の英語名は「Catherine Palace」となります。
![](http://gemeinwohl.jp/wp-content/uploads/2021/07/1280px-Царское_Село._Екатерининский_дворец_1-1024x682.jpg)
歴史
エカテリーナ宮殿は、1717年にエカテリーナ一世の夏の離宮として建設されました。
![](http://gemeinwohl.jp/wp-content/uploads/2021/07/330px-Catherine_I_of_Russia_by_Nattier.jpg)
その後は第四代皇帝アンナにより増築され、エカテリーナ一世の娘で第六代皇帝エリザベータにより1752年から4年の歳月をかけて現在の姿に改築されました。
![](http://gemeinwohl.jp/wp-content/uploads/2021/07/375px-Carle_Vanloo_Portrait_de_limperatrice_Elisabeth_Petrovna_1760.jpg)
この大規模な改装を担ったイタリアの宮廷建築家バルトロメオ・ラストレッリは、サンクトペテルブルクに建つ冬宮殿の建築にも関わっており、質素だった宮殿を全長325メートルに及ぶロシア・バロック様式の華麗な宮殿へと変貌させました。
![](http://gemeinwohl.jp/wp-content/uploads/2021/07/800px-Ротари_-_Портрет_архитектора_Бартоломео_Растрелли.jpg)
見どころ
鏡の間
豪華な装飾で彩られている「鏡の間」はエカテリーナ宮殿の見どころの一つです。窓から差し込む光が金色の装飾や鏡に反射する様子は筆舌に尽くしがたい美しさです。
![](http://gemeinwohl.jp/wp-content/uploads/2021/07/00_5113_Puschkin_RUS_-_Katharinenpalast-1024x697.jpg)
18世紀にロシアに漂着した日本の船頭、大黒屋光太夫がエカテリーナ2世に謁見して帰国を願い出たのもこの鏡の間です。
琥珀の間
最大の見どころは1770年に完成した「琥珀の間」。部屋を埋め尽くしていた琥珀は第二次世界大戦中にドイツ軍に持ち去られましたが、2003年に復元されました。
![](http://gemeinwohl.jp/wp-content/uploads/2021/07/1280px-Bernsteinzimmer11-1024x768.jpg)
美術装飾は再現され、壁一面が琥珀製のパネルで覆われた豪奢な部屋が現代へと蘇っています。
大庭園
宮殿の裏には広大なフランス式宮殿が広がっています。
![](http://gemeinwohl.jp/wp-content/uploads/2021/07/1280px-Catherine_Palace_in_Tsarskoe_Selo-1024x678.jpg)
大池を中心に瀟洒な建物や大理石の橋が点在し、エカテリーナ2世が宮殿を眺めたというギャラリー、中国風のあずまや、精巧な彫刻が施された噴水など、美しい景色の中での風景が楽しめます。
参考文献
この記事は以下の文献を参考にしています。
『世界で一番美しい宮殿』
タイトルの通り世界の美しい宮殿の写真集。ヨーロッパのみならずインドやタイといったアジアの宮殿も。国によるスタイルの違いみたいなのも見えてきて面白い。
『世界の美しいお城と宮殿』
こちらも美しい写真集。『世界で一番美しい宮殿』が内部から撮った写真が多いのに対し、こちらは風景と一体化させた全体像を捉えた写真が多い。山の中にそびえたつ城など、ロマンを感じずにはいられない。