マルモッタン美術館作品解説~モネの『睡蓮』

はじめに

今回はマルモッタン美術館所蔵、モネの『テュイルリー公園』について解説していきます。

マルモッタン美術館、Wikipediaより引用

モネとは?

モネとは?

モネとは印象派の代表的な画家です

印象派とは?

印象派とは19世紀後半のフランスで始まった芸術運動で、風景の一瞬の移り変わりを捉えることを目指します。

その特徴として、歴史や聖書、神話というよりは日常の一場面がモチーフ(題材)となる点、浮世絵の影響を受けているため、斜めからの構図が多くなっている点が挙げられます

「印象派」の「日の出」

今でこそ馴染みの深い「印象派」という言葉ですが、この元ネタとなったのが、モネが描いた『印象派、日の出』と言われています。

『印象、日の出』(マルモッタン美術館所蔵)

モネがこの絵を展覧会に出すと、ルイ・ルロワという名の批評家から「単なる印象を描いたに過ぎない」と嫌みを言われてしまいます。

皮肉にもそれ以降、輪郭のはっきりとしない一瞬の光景を切り取った絵画が「印象派」と呼ばれるようになったわけです。


モネと浮世絵

モネは日本の浮世絵を研究しており、『ラ・ジャポネーズ』という作品では妻のカミーユをモデルに『見返り美人』のような構図の絵を描いています

『ラ・ジャポネーズ』(ボストン美術館)

モネのサン=ラザール駅や積みわらの連作も、同じ対象を様々な時間や視点からとらえるという点で、葛飾北斎の『富嶽三十六景』から影響を受けていると言われています。モネの連作『積みわら』も同じ対象を様々な時間や視点からとらえるという点で、葛飾北斎の『富嶽三十六景』から影響を受けていると言われています。

左右非対称や縦長の構図、描く対象の全体を描かず部分を省略していた点などにも浮世絵の影響が表れていると言えます

『睡蓮』解説

『睡蓮』(マルモッタン美術館所蔵)

モネは『睡蓮』という題名の絵を1903年から何枚も描いているのですが、そのうちの一枚です

睡蓮の浮かぶ水面の広がりだけで画面が構成されています。水平線もなく時に画面の上下左右も曖昧になる空間は、観る者の想像の中で果てしなく広がる空間でもあります。本作ではそこに柳やポプラなど周囲の植生を反映像として大きく取り込むことで、水面に点在する睡蓮という、ともすれば平板になりがちな対象に奥行を与えています。

参考文献

西洋美術史の木村泰司

『印象派という革命』(木村泰司)

印象派の画家達について解説。交流関係など、ストーリー性があって読みやすい。

モネ展 2015 画集

2015~2016年に開催されたモネ展の画集も参考にしています。

お土産 Souvenir

モネに関するグッズを張っておきますので良かったらご覧ください

作品集 Collected paintings of Monet

カード集 Postcards

はがせるポスター Poster

マルモッタン美術館 基本情報

アクセス

住所:2,rue Louis-Boilly 75016

最寄駅:メトロ9番線 ラ・ミュエット(La Muette)

開館時間:10時〜18時(月曜日休館)

富裕層が多い閑静な地域です。

チケット

オンラインで、大人10.2ユーロ(2019年、4月時点)です。

ルーブルやオルセーと違い入場に列が出来るほど混むということはほとんどないので、現地購入でも全く問題はありません。

見どころ

なんと言ってもモネのコレクションの豊富さでしょう。

「印象派」という言葉の由来となった『印象、日の出』はもちろん、『睡蓮』の連作など目白押しです。

印象派の女流画家、ベルト・モリゾの所蔵が多いことでも有名です。

『印象、日の出』(モネ、マルモッタン美術館所蔵)
『睡蓮』(モネ、マルモッタン美術館)
『睡蓮』(モネ、マルモッタン美術館)
『ワイト島のウジェーヌ・マネ』(ベルト、マルモッタン美術館所蔵)

楽しんできてください!

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