クラムスコイの『見知らぬ女』を解説~トレチャコフ美術館の見どころ

はじめに

今回はトレチャコフ美術館所蔵、クラムスコイの『見知らぬ女』(『忘れ得ぬ人』)を解説していきます。

トレチャコフ美術館、Wikipediaより引用

『見知らぬ女』解説

ロシアで最も有名な肖像画

一人の女性が馬車から高慢にも物憂げにも見える視線でこちらを見下ろしています。この謎めいた女性像が議論を呼び、ロシアで最も有名な肖像画の一つとなりました

『見知らぬ女』(『忘れえぬ人』)(クラムスコイ、1883年、トレチャコフ美術館)
親切にしてくれた人も印象に残りますが、自分のことを思いっきり見下してきた人も脳裏に焼き付いてしまいます。軽蔑する様な目で文字通りこちらを見下してくる絶世の美女など「忘れえぬ人」となるに違いありません。霧につつまれた背景を薄く描くことで主題(女)のインパクトを強くしている技も見応えあり。

モデルは?

この女性は「ロシアのモナリザ」とも呼ばれており、モデルは高級娼婦だとも言われています。また、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の女主人公をイメージして描かれたとの説もあります

クラムスコイとは?

この絵を描いたのはイワン・クラムスコイ(1837-1887)というロシアの美術評論家、画家です

『自画像』(クラムスコイ、1867年、トレチャコフ美術館)
ダンディーなイケメンですね。すこし小柄だったのかな?

代表作には今回紹介したものの他にも、『月夜』などがあります

『月夜』

『月夜』(クラムスコイ、1880年、トレチャコフ美術館)
写実的なタッチで幻想的な風景を描いた作品。画面中央の女性は何を考えているのでしょうか。仕事に疲れてぼーっとしているように見えなくもありません。

参考文献

『一生に一度は見たい西洋絵画 BEST100』

『一生に一度は見たい西洋絵画 BEST100』(大友義博)

前提知識がなくても読みやすい本なのでおススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です