百人一首No44『逢ふことの絶えてしなくはなかなかに』解説〜作者は?意味は?品詞分解は?

はじめに

今回は百人一首のNo44『逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし』を解説していきます。

『逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし』解説

作者は?

この歌の作者は中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ)(910〜966)。藤原朝忠です。

三十六歌仙の一人で、和歌の他にも笛や笙にも秀でていたと言われています。右近(No38)をはじめ、宮廷の才女たちと恋歌を贈答しています。

意味・現代語訳は?

『逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし』の意味・現代語訳は以下のようになります。

「もし逢うことが絶対ないのならば、かえって、あの人のつれなさも、わが身のつたない運命もうらむことはしないのに」

品詞分解は?

①逢ふことの

逢ふ…ハ行四段活用の連体形

こと…名詞

の…格助詞

②絶えてしなくは

絶えて…副詞、下に打ち消しの言葉を伴って「絶対に〜しない」の意味となります

し…副助詞

なく…形容詞ク活用の連用形

は…係助詞

③なかなかに

なかなかに…副詞、物事が中途半端なのでむしろ現状とは反対のほうがよいというニュアンスです

④人をも身をも

人…名詞、相手のことです

を…格助詞

も…係助詞

身…名詞

を…格助詞

も…係助詞

⑤恨みざらまし

恨み…マ行上二段活用の未然形

ざら…打ち消しの助動詞の未然形

まし…反実仮想の助動詞の終止形、「もし〜だったら…なのに」の意味

参考文献

この記事は『シグマベスト 原色百人一首』(鈴木日出夫・山口慎一・依田泰)を参考にしています。

百人一首の現代語訳、品詞分解も載っています。勉強のお供に是非。

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