チャイコフスキー『弦楽セレナーデ』解説〜成立、構成、初演

はじめに

今回はピョートル・チャイコフスキーの『弦楽セレナーデ』を解説していきます。

『弦楽セレナーデ』解説

成立

『弦楽セレナーデ』はチャイコフスキーが40歳のときに作曲した曲で、モスクワ音楽院に着任した頃からの親友でチェロ奏者のコンスタンチン・アルブレヒトに献呈されました。

モスクワ音楽院
コンスタンチン・アルブレヒト

構成

チャイコフスキーの『弦楽セレナーデ』は4つの楽章から構成されており、各楽章はハ長調→ト長調→ニ長調→ト長調/ハ長調と配列されています。後期ロマン派の音楽は♯や♭が用いられることが多いのとは対照的なのが特徴となっています。

第1楽章は「ソナチネ形式の小品」。チャイコフスキーが「モーツァルトへのオマージュ」と述べており、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」に代表されるモーツァルトよセレナーデ形式を意図して作られているといわれています。

第2楽章は「ワルツ」となり、第3楽章は「エレジー(哀歌)」。そして、第4楽章が「ロシアの主題によるフィナーレ」となっています。この第4楽章は序奏も主題もロシア民謡をベースにしており、最後には第1楽章の序奏が再び現れます。

初演

初演は1881年にサンクトペテルブルクでエドヴァルド・ナープラヴニークの指揮で行われました。公演は非常に好評で、アンコールでワルツが演奏されたといわれています。

エドヴァルド・ナープラヴニーク

「オー人事」のCMでも使われていた曲です。一度は聞き覚えがあるのではないでしょうか?

参考文献

この記事は『366日の西洋音楽』(久保田慶一監修)を参考にしています。

音楽の知識がなくても気軽に学べる本となっています。興味のある方は是非。

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