モーツァルト『交響曲』第25番解説〜成立、特徴

はじめに

今回はモーツァルトの『交響曲』第25番を解説していきます。

『交響曲』第25番解説

成立

『交響曲』第25番は1773年にモーツァルトによって作曲されました。モーツァルトは生涯で約50の交響曲を作曲したのですが、その中でも短調の曲は第25番と第40番のわずか2曲となっています。第40番と区別して、25番は「小ト長調」と呼ばれることもあります。

特徴

この曲の特徴としては、金管楽器のホルンが4本使われていることにあります、それまでは通常2本作使われることが主だったのでこれは珍しいことでした。

ではなぜそんなことが行われたのかというと、ホルンに短調の主題を出させるためだったからです。

作曲当時、ホルンにはまだ指で音を調整するバブルがなく、自然の倍音しか出すことができませんでした。ところが短調の曲だと倍音では出せない音が必要になってきたため、モーツァルトはホルンを4本編成にして、2本をト音管、2本作を編ロ音管の楽器にして、この問題を解決したというわけです。

当時、交響曲や弦楽四重奏曲の多くが長調だったので、短調での作曲というだけで革新的なことでした。モーツァルトの『交響曲』第25番の他に4本のホルンを用いた交響曲としてはハイドンの『交響曲』第39番などがあります。もしかしたらモーツァルトもハイドンから影響を受けていたのかもしれません。

ハイドン

是非、ホルンの音色を味わってみて下さい。

参考文献

この記事は『366日の西洋音楽』(久保田慶一監修)を参考にしています。

音楽の知識がなくても気軽に学べる本となっています。興味のある方は是非。

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